「若冲ミラクルワールド プロローグ 大野智 meets 若冲」


電気屋さんに飛んでいきケーブル買ってきました。無事BS観れたし録画もできた。おめでとうありがとう。つかケーブルさえあればもともと観れる環境だったなんてね。へーー。なんだったんだろこの4年間は・・・・。つま先で石ころ蹴ってしまうよ。まったくもう・・・。

そういえば、この番組総合でも放送されることが決定したようで!
やったーーー!!!!!これはねー本当に見たいと思ってる人が見れるってのが嬉しいです。本編もいつか総合で放送してくれたらいいのに。だってこれ見れないんなんて勿体なすぎる!!


ということでガッツリねたばれしていますし、すっごい長いです。書き終えて力尽きてるなう。



まずは、若冲の本物の絵を見に京都の美術館へ。大好きな若冲の絵が直接見られるということでちょっと興奮してたようでした。お顔がね子供みたいにすっごくワクワクしてるの。目なんかいつもの数倍もキラキラでしたよ。かわいいよさとし。こんな時は通常比5倍のかわいさだよ。んで、通されたお部屋でちんまり正座をしてその時を待つさとし。いよいよ掛軸の登場です。巻物が壁に掛けられハラリと姿を現すと「うわっきたっ」っておもわず声がでちゃってた(笑)その絵は垂れ下がったヘチマにカマキリや蝶、バッタ、かたつむりなど十数種類の虫がとまってたり、周りを飛んでる絵でした。ニッコニコで本当に嬉しそうでね、正座した上半身を乗り出して食い入るように絵をみてました。美術館の人に「どうぞ(近くでみてください)」と言われると“え!いいの?!”とでも言いたげな顔でその人の顔を伺い見て、絵に近づくと「こぉまかっ、うわすごいな」「細かいなーー」と感心しきり。確かに本当に細かいの!虫の触覚とか足に生えてる毛とかおなかのちょっとぶにってしてる感じとか、質感まで伝わってくるような感じで、虫嫌いなわたしにとっては、きっと近くでみたら鳥肌立っちゃうだろうなって思うような絵でした。それほどリアルなのがテレビからでも伝わった。
そんで、美術館の人に、今日は特別に若冲の絵の細かさを点眼鏡でみてくださいって渡されるんだけど、「こんな贅沢ない」「なんか怒られそう」って一瞬絵をそんな近くで見ることにためらっていましたが絵に顔を近づけた途端、目を見開いて、小さく「ハッ」って息をのみ体を縮めたんです。本当に素で驚いてた。あのさとしが。肝試しでこっちがびっくりするくらいなんの反応も示さなかったあのさとしが!あんな驚き方するさとしもう二度と会えないかもって思うくらい。あの瞬間の顔は忘れられない。このときね、ずっと片方の手で口を覆ってるの。まるで、思わず出てしまう声を抑える、または、自分の息が絵にかからないようにしてるかのように、ずっとずっと口抑えてまじまじと絵をみてました。なんかその姿に無性に感動してしまい、始まって早々アホみたいに泣いた。だってすごく嬉しかったんだよおお。よかったねよかったねって。お仕事頑張ってやってきてよかったねって心からそう思ったんだもん。
美術館の人に若冲はなぜこういう絵を描いたと思いますか?って質問されてたんですけど、それに対するさとしの答えは「全てを愛してたからというか・・・」でした。そんな答え出すなんて想像してなかったからびっくり。どう考えたらそんな答えになるんだろう?自分だったら「リアルさを追求した結果」とかそんなつまらん答えしかできないよ。「愛してたから」なんて答えられるその感覚にいつも、ギャンッ><って心掴まれるんだ。 美術館の人曰く、若冲の絵は万物にたいして平等な愛ゆえに、人間の目では見れないところまで細かく描かれていて、むしろ人間相手の絵ではないと。細かき所に神が宿り、それすなわち神に捧げる絵なんだということだそうです。その言葉を黙ってうんうんと聞くさとし、最後はまた正座して絵を眺め「会えてよかった」と一言。・・・・・もーーーうまた泣くからーーーわたしが!



次は、動植綵絵の群鶏図。真っ赤なとさかをしたニワトリ13羽が描かれた絵で、これまたものすごい細かさで狂気すら感じるほどです。そのニワトリはあっちこっちに顔をむけているんだけど、その絵をみるとさとしはニワトリが動いてるように見えるそうです。動き方も実演してました(笑)体をゆらゆらーって動かしてこういう動きかたではないんですよね、こういう感じなんですって手をカクカクするの。キラキラ星の手をあっちこっちに向けるみたいな。あー伝わりづれーー!で、そうして動いた拍子に羽がふわ〜ってなるってやった時の手の動きの滑らかさよ!手の表情がすごくすごくいいの!指もいいし、割と肉付きのいい手の平も!やっぱ手すげーいいよ手!さとしの手すげー好きだよ。つなぎたいよ←どさくさ超 
動いてるみたいと言ったこの絵、実際人の目線でどう見えてるか検証したら、別の人もさとしと同じこと言ってました。これサッカード現象って言うらしいです。とさかの赤が刺激でその刺激の対象物(ニワトリの頭)が多方向に向いてるから、それを目線で追っかけると、パラパラ漫画みたいに動いて見える現象が起こるそうです。へーーー!!おもしろい!!そういう風に見えるってわかって描いたのか?それともみたまんまを描いた結果そうなったのか?いずれにせよ若冲の観察眼ってすごい!
このニワトリの絵を描くとき何年もただじっとニワトリを観察していたという若冲。好きなダンスのビデオを何度も繰り返してテープが擦り切れるまで見続けたさとし。わーーなにこの二人!時空飛び越えてまったくおんなじ匂いがするよ!同じ時代に生まれてたら絶対マブダチになったはずだ。もしくは若冲師匠と弟子さとし的な。でも師匠は描き方の技法とか教えるわけではなく、私を見て覚えなさい的なね。そんな師匠の横で描いてる姿をじーーっと眺めるさとしとか。これ完璧な図ですね。若冲の描いてるとこ横で見てたいって言ってたし。時代を超えて出会って欲しい二人断トツナンバーワン!!

それにしても若冲の絵って前出の美術館員さんが言っていた通り細かさに神が宿るって本当にそうなんだろうと思う。究極のリアルさでもって「生」を確実に閉じ込めてる。絵が滅びない限り若冲の絵の中で動物や植物、命あるものが生き続けていくんだと感じました。すごいな。描くことって尊いな。どんなに絵がうまくても命まで吹き込める人そうそういないと思う。若冲の作品すっごいみたい!



それから、アメリカの若冲コレクターの人の持っている、有名なゾウさんが描かれた屏風(鳥獣花木図屏風)の紹介。これは今までの技法とは全く違って升目描きと言う方法で屏風一面を方眼紙みたいに細かく区切ってその中を塗っていくんですけど、その升目の数86000個ですって!!しかもさらにその升目の中に1〜4の升目を書いてるんです。そうすっともう最終的に升目何個なんだよっ??って話です。あーーもう考えられない。若冲ってなにものーー???マジすげーー・・・・・。震える。


最後は水墨画の筋目書きの技法の紹介。花の輪郭を描かず、墨を重ねた濃淡だけで花を描く方法でした。その説明を受けて更に食い入るように顔を近づけてみるさとし。「筋目書きてっ!!」って一人ノリツコミみたいなこと言ってました笑 ちなみにこの水墨画さえさとしにはカラフルに見えるそうです。いやー私みたいな凡人には、水墨画をみてカラフルに感じることなんて一生ないんだろうなあ。さとしすげーな。さとしの感覚の豊かさが本当にすき。何にも囚われてないさとしオリジナルのその感覚ずっと持っててほしい。そういう部分見せられると、いつだってわたしは、ドキドキしちゃってとまどいながらぼくたちはです。尊敬するし愛しいです。平たく言えばだいすきです。ほんとうにほんとーーにだいすきです(きりっ)。この暑苦しい告白は朝方のテンションにつきどうぞ許してください。




ふぅーーーーーーーーー。


本編始まってないのに、だいぶ興奮しました。本編もつだろか??